早めの夕食をとり、少しお喋りした後
各人の部屋に引き揚げた。

4階の展望浴場の温泉にゆっくり浸かり
ドライブの疲れを癒した私は、特にやる
こともなく、ベッドに入って本を読み始めた。

10時を過ぎたころ、突然枕元の電話が
鳴った。隣室の田村さんからだ。
「雲が晴れて、富士山がみえるわよ!」

窓のカーテンを開けると、そこには富士の
霊峰が…。
慌ててカメラを取り出した。三脚もなければ、
デジカメでは露出時間の設定もできない。
「SCN(シーン)」を「夜景」に合わせ、カメラを
窓枠に押しつけて、何枚かシャッターを切った。

その中の1枚だが、不思議な光景の雰囲気は
出ている。この写真、意外にお気に入りの
1枚となった。


児玉グループの児玉さん、相澤夫妻、
田村さん、それと私の5人で富士山の
麓にある田貫湖に出かけた。

相澤夫妻は横浜から、私は高円寺駅で
2人の熟女をピック・アップ、2台の車で
出かけた。

途中、道の駅「なるさわ」で待ち合わせた。
空は生憎の雨模様。が、昼食を終える頃、
西の空が明るくなった。

田貫湖の休暇村に着いた時は雨は上がって
いた。が、富士山は全く姿を見せなかった。

先ずは、暮れなずむ田貫湖の周辺を散歩。

翌日は、雨の中を「白糸の滝」までドライブ。
以前にも来たことはあるが、前日からの雨で
水量が多く、迫力を感じた。

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車のトランクにあった傘だが、ないよりマシ。
十分役に立った。

周囲にはほとんど人影はない。我々の姿を
見た鴨の夫婦が餌を貰おうと近づいてきた。

後ろに見えるのが、「休暇村・富士」。
設備的にはビジネスホテルに毛の生えた
感じだが、温泉があるのが嬉しい。

「客室の窓一杯に富士山の展望をお楽しみ
いただけます」とある、案内板の売り文句が
白々しい。